| 2005年7月8日12:00-15:00 |
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なんとかたどりついた槍ヶ岳山荘。 ここまで来たらもちろん槍の穂先に登りたいです。 しかし穂先はずっと雲に隠れたまま昼になってしまいました。 槍平小屋で作ってもらった弁当を食べながら部屋で待っていたら、やっと穂先が見えたのです。 乾燥室に入れた雨具を取り出して、そそくさと登攀の準備にかかりました。 |
槍ヶ岳山荘に到着して約３時間、やっと槍の穂先が見えてきました。
このチャンスを逃すわけにはいきません。
乾燥室に雨具を取りに走りました。
山荘の前から槍沢を見下ろしたところです。
この景色もさっきまでは全然見えませんでした。
頂上に行くまでにまたガスが出るかもしれないけど、タイミングがよければ、景観が楽しめそうです。
準備万端整って、いざ穂先へと歩み出したら、やっぱりガスってきました。
頂上に着く頃に晴れてくれればいいです。
穂先に取り付くと、いきなりこんな岩登りが始まります。
でも、ザックを山荘に置いてのいわゆる空身だから、登りやすいです。
とはいえ、慎重に慎重に、手がかり足がかりを探しながらゆっくり登ります。
三点確保の基本を忘れずに。
登り始めて１５分くらい、いよいよ頂上が近づいてきましたが、やはりガスが出ているようです。
そして最初のハシゴ場。
これも一段ずつ慎重に登ります。
ハシゴを登りながら下を見下ろすと霧の間から槍ヶ岳山荘が見えました。
ハシゴ場よりクサリ場より、意外とこういう単純な鉄杭を打った岩面の方が緊張しました。
どうやらあと２つハシゴを登ると頂上のようです。
最後のハシゴです。
以前は１つしかなかったようですが、数年前に増設されたようです。
あと２週間もすると、ここは人で渋滞するそうですから。
最後のハシゴから下を見たところ。
ガスが濃くなって、よく見えません。
やっと、あこがれの槍の穂先に立ちました。
２０人も立ったら満員になりそうな広さです。
１８０年前に播隆上人が立った場所なんだと思うと感慨ひとしおです。
自分は播隆上人から数えて何人目の槍ヶ岳登頂者になるんでしょうね。
お賽銭をお供えして、いろんなお祈りをさせてもらいました。
一部が割れている「槍ヶ岳山頂」の木札。
これを持って記念撮影するのが定番ですよね。
私もそれにならって、頂上にいた他の人にシャッターを押してもらいました。
そのシャッターを押してくれた人は、家族４人で登ってきていました。
息子さんが下りを恐がっていたので、お父さんが息子さんをザイルでつないでいました。
その家族と入れ替わりに上がってきたのが、この後、槍ヶ岳山荘で同室になった名古屋から来られた方。
この方に「アミノバイタル」をいただいたおかげで、翌日筋肉痛が無く、無事にキレットを通過できました。
ありがとうございます。
霧の間に見えた北鎌尾根。
７０年前にここに眠った「孤高の人」加藤文太郎氏に合掌。
「アルプス一万尺」で有名な「小槍」です。
この上でアルペン踊りをするには、本格的な岩登りができないとダメみたいですね。
小槍の向こうに見えた西鎌尾根。
初日に笠新道で挫折していなければ、この尾根を登ってくる予定でした。
まあ、当初予定したルートとは違うけど、槍のてっぺんに立てたんだから良しです。
さっきまで見えていた小槍もガスで見えなくなりました。
頂上に来て２時間、そろそろ下りましょう。
頂上に一人だけの時間もあったし、十分、槍の穂先を満喫しました。
槍ヶ岳山荘の夕食です。
「おやき」があったのが、なんともうれしかったです。
夕食後に槍を見ると穂先だけがガスで見えなくなっていました。
ちょっとおもしろい画像です。
この部屋に３人で寝ました。
積んである布団の数を考えると、いったい満室時は何人寝るんでしょうか。
そうそう最後に来た人が、夜中に携帯を鳴らして大迷惑でした。
私はすぐに耳栓をしたので、その後は大丈夫でしたが、隣の人に聞くと、もう一度携帯が鳴ったそうです。
どうしたら、そういうマナー違反ができるんでしょうね。
靴は玄関ではなく部屋の前に置くようになっていました。
こちらは売店です。
いろんな槍グッズが売られていました。
翌朝の朝食です。
今日はかなり気合いを入れないといけないので、飯は３杯食べました。