| 2024年9月15日6:55-16:10 |
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| 【コースタイム】 唐沢鉱泉(6:55)－ 唐沢鉱泉下降点(7:50/8:05)－ 第一展望台(9:00)－ 第二展望台(9:35/9:45)－ 西天狗山頂(10:30/10:40)－ 東天狗山頂(11:05/11:25)－ 黒百合ヒュッテ(12:40/13:30)－ 唐沢分岐(14:30/14:40)－ 唐沢鉱泉(16:10) |
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毎年この時期に、どっかの山を登る３人。 高校時代のラグビー部の仲間です。 来年はいよいよ還暦。 年々、体力的にはキツくなっていますが、私以外の２人は至って元気。 登りはこの二人のスピードと持久力についていくのがやっとになってきました。 ただ下りは、７月の早月尾根ほど厳しくはなかったのですが、歩きづらい足元にうんざりしても、一人でないことに救われました。 いつまで続けられるかわかりませんが、来年もまた３人でどっかの山を登ろうと言って、別れました。 |
下山後に泊まる予定の唐沢鉱泉。
今回はここがスタート地点です。
黒百合ヒュッテ泊も検討しましたが、翌日の帰路を考えると、３連休ということもあり、下りてきたほうがいいと考えました。
また、コロナ後、山小屋の宿泊代が下界の旅館と変わらないくらいになったこともあります。
それでも山小屋には、そこにしかない魅力があるので、どちらが良いとは一概に言えません。
今回の登山ルートは周回コースで、まずは西天狗を目指す反時計回りか、黒百合ヒュッテを目指す時計回りになります。
私たちは前者を選び、西天狗を目指します。
夜中に自宅を出て、中央道を西へ走りましたが、途中何度か豪雨に遭い、天気が心配でした。
登り始めから雨なら、松本城でも観光するかと話してましたが、この時間になって雨も止み、それなら多少降られても登ろうと。
さきほどの分岐を過ぎて、すぐにこのしゃくなげ橋を渡ります。
お互い歳をとりましたが、まだまだ至って元気。
スタートダッシュから飛ばし気味。
この二人の体力についていくのが、毎年の課題。
少しずつ傾斜がきつくなり、さすがのこの二人もスピードがダウンしてきます。
一人だと少し歩いては立ち止まりの繰り返しなのですが、３人で登るとそうはならず、登りつづけることができます。
１時間ほど登って、唐沢鉱泉下降点。
名前の通り、このポイントは頂上から長い尾根道を下りてきて、唐沢鉱泉への降下が始まるところ。
私らはそれを登ってきたので、そのまま頂上を目指すことになります。
歩きはじめのキツさも落ち着いて、ここからは少し快適な山歩きになるかと。
その期待を裏切るように、まだまだ急登は続きます。
この写真、ずっと上まで木の根の道が延々と。
未知との遭遇？
E.T. Phone Home
唐沢鉱泉下降点から１時間ほど歩いて、第一展望台に到着。
まわりは真っ白。
真っ白ながらも、この一瞬だけはちょっとだけ下界の見晴らしが。
尾根道に出て、標高をあげてきても、まだまだ苔の深い道が続きます。
そして、登り調子の足を休ませてくれるように、平らな道も出てきました。
ただ、平らな道は水はけが悪く、ぬかるみが多く、足をとられることもしばしば。
向かって右側はスッパリ切れ落ちたところ。
警告の意味でロープが張ってありますが、油断すると滑落です。
第一展望台から30分ちょっとで到着。
もったいないけど、しばらく下り道が続きます。
そして、登り返したらこの岩場。
ストックはこの手前でザックに収納します。
あとは両手両足を駆使して、よじのぼり。
よじのぼりが終わったら、ガスの奥に頂上らしき光景が。
登り始めて３時間半、西天狗山頂に到着
そして、雨がザーッと降り始めました。
あわててザックから雨具を取り出し、着込みます。
でも今回、痛恨の忘れもの、ザックカバー。
この雨を予見して、ザックの中の濡れてほしくないものは、小さなビニ袋に入れてあります。
それでも、ザックカバーがないのはやはり痛恨。
西天狗から東天狗、もちろんその逆も、いつもならよく見えるのです。
しかし今回はこの悪天候。
両山頂の鞍部に降りて、やっと東天狗の頂上らしきところが見えました。
それを登りつめ、天狗岳もうひとつの山頂、東天狗に到着。
今回、西天狗は豪雨、東天狗は強風となりました。
過去に数回登ってきたときは、いつも晴れだったんですけどね。
強風を受けながらの休憩はかえって疲れてしまうので、山頂横の岩陰に退避。
しばしここで休憩。
ここも実は一歩先は切れ落ちた崖。
写真奥右側に断崖が見えます。
休憩していた足元に、謎の物体。
枝でつっつくと、スポンジのような弾力を感じました。
粘菌の一種でしょうか。
数年前、これの黄色いものが自宅の庭に出現して驚きました。
東天狗岳山頂を出発し、いざ、黒百合ヒュッテへ。
そこでお昼にビーフシチューをいただく予定です。
３連休真っ只中なので売り切れるかもしれません。
そうは言っても、稜線の岩がゴロつく登山道、早歩きはできません。
焦ると危ないし。
ここは、天狗の奥庭に行くか、中山峠に行くかの分岐点。
どちらに行っても黒百合ヒュッテまでのコースタイムはほぼ一緒。
迷った末に、中山峠コースを選択。
天気がよければ、景色を楽しみながらの稜線歩きだったんでしょう。
真っ白なガスの中をひたすら歩きます。
こういう標識が遠くに見える度に、淡い期待を抱きますが、またハズレでした。
立ち枯れの林。
定期的に立ち枯れして、林が世代交代しているのでしょうか。
ここからさらに北に行くと縞枯山がありますが、同じようなことが起きているのかどうか。
やっと中山峠に到着。
黒百合ヒュッテまであと少し。
ほどなく黒百合ヒュッテに到着。
小屋の中のイートインスペースは満席なので、外でいただくことに。
石のテーブル、石のイスで、一息ついて、お昼をいただきました。
黒百合ヒュッテを出発して、こんな岩ゴロゴロの道？涸れた沢を下りていきます。
岩は苔むして滑りやすく、なんとも神経を使う下山となりました。
渋の湯との分岐点。
ここに着くまでかなり時間を要した気がします。
一歩一歩、滑らないように神経を研ぎ澄まして、進んできました。
さらに、苔の林を進みます。
もうあとは今夜の宿に着くだけなのですが、なかなか到着しません。
時より、アプリで位置と標高を確認しながら、少しずつ進みます。
現在位置も標高も、そろそろ唐沢鉱泉に着くかというところで、一気に開けた場所に出ました。
そして目の前にこんな光景が。
長いレポをお読みいただき、ありがとうございました。
ラストはこの楽園の泉の流れを動画でご覧いただきましょう。