登山口にある登山案内所です。早朝なので人はいませんでした。
ちなみに、この天狗温泉は、温泉利用者以外は５００円の駐車料金が必要です。
ならば、下山後に温泉に入ればいいかというと、そうではなくて、二重に請求されるので、要注意。
黙って風呂だけ入って帰ったほうがいいかもしれません。
最初は傾斜の少ない林道歩きです。でも、轍があるわけでもなく、歩きやすい道です。
今日は上の方、かなりガスってる感じです。
やがて、藪の中を進む道になりました。
３０分ほど行くと、「一の鳥居」に到着です。一休みするにもいい距離です。
ここから道は２つに分かれて、沢沿いを行く道と、山沿いを行く道になります。
２つの道は、次の「二の鳥居」で合流します。
私は鳥居をくぐって、沢沿いの道を行きました。
というのは、この滝が見たかったから。不動滝です。
滝壷付近に、雪なのか氷なのか白く固まったものが積もってました。
ほどなく、「二の鳥居」に到着。３０分に一度、こういう目印があるのは、歩きやすい道だと思います。
ここからは地図にも「長坂」と書かれているだけあって、登りの連続です。しかし、急登といえるようなキツい坂はなく、普通に歩いていれば登れる道です。
岩山も近づいてきて、標高が高くなってきたことを感じます。
そして、気温も急激に下がってきました。
笹の中の道を進みます。
やがて、雪が登山道にも出てくるようになりました。吹き上げてくる風も強くて、体温を奪っていきます。
「トーミの頭」方面です。その先が車坂峠ですが、やはりそちらから来るには私の技量では無理だったように感じました。
「カモシカ平」。地図には載ってませんが、カモシカがよく現れる場所だそうです。
カモシカなら問題ありませんが、クマだと困ります。
だんだん、「もうこれ以上高いとこは見えない」ってところが近づいてきたようです。
さっきまで遠くに見えていた岩山もすぐそこに見えるようになりました。
火山だけあって、時折、硫黄臭がして、沢もこんな色です。
ふと振り返ると、谷間に小諸の街が小さく見えました。あそこから登ってきたわけじゃないけど、よく歩いてきたなあ、っと思うのでした。
火山館に到着。単なる噴火避難所かと思ったら、ちゃんとした山小屋みたいです。
トイレをお借りして、外階段に座っていたら、背後から唸り声が・・もしや、クマでは・・と思っておそるおそる見てみたら、チェンソーの音でした。
そして、人がいたことにもビックリ。
「中へどうぞ」と言っていただいたので、遠慮無く。体が冷えきっていたので、ここで生き返ることができました。
そして生き返ったからには、さらに奥へ。ちょっと予想が甘かったようで、雪が深くなってきました。
でも、小屋のおじさんの話だと、例年なら１ｍくらいの雪が残っているそうです。
やはり今年は雪が少ないそうです。
地図上では、「前掛山登山口」と書かれた分岐点まで来ました。ここから先は、等高線が集まった傾斜のキツい道になります。
雪道では、私の領分ではありません。
なので、引き返すことにしました。
引き返すにしても、ここまでもそれなりの傾斜を登ってきたわけで、下りは滑るので、軽アイゼンを装着しました。途中、すれ違った地元のおじさんに言われましたが、アイゼンは下りの凍った道では取れることが多いのでダメだそうです。
そのおじさんは、長靴にスパイクピンを埋め込んだものを履いてました。
しかも、そのおじさん、立入禁止もおかまいなしで、火口付近までこの冬４回も行ってるそうです。
まあそういうツワモノと自分は違うと認識し、下山することにしました。この後、立ち止まる度に眠気に襲われ、あやうく疲労凍死するところでした。
とにかく座って寝たら危険なのです。
登山口に戻って、ホッとしました。
いつか雪のない季節にまた登ってみたい山です。
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