夕食は食事処でいただきます。
廊下から少し階段を上がったところに料理が用意されていました。



少し階段を上がるのは、テーブルが掘りごたつになっていたからです。
足元もお尻も床暖房がはいっていて、暖かかったです。



テーブルに置かれたのはこの２皿だけ。
「あれっ？」と思っていたら、係の方から説明がありました。
なんと、１品１品、タイミングを見計らって、運んできてくれるそうです。
つまり、どれも出来たての料理が食べられるということです。
今まで、温かいものだけ後から、というサービスはいろんな宿でありましたが、
１品ずつというのは初めてです。これは期待できそうです。



まず頂いたのが、「黒胡麻豆腐」。
上に乗っている緑の野菜は、「ちしゃとう」といって、よく焼肉などを巻くサンチュの
茎の部分だそうです。



曲がっている大皿に乗った前菜は、右が「合鴨りんご巻」、左は「穴子煮凍り」。
手前にあるクワイの煎餅がサクサクとおいしかったです。



そして、どこからか見てるんじゃないかと思うくらい絶妙なタイミングで
持ってきてくれたのは、「湯葉すり流し」。
汁自体に湯葉がちりばめられているので、飲んでも飲んでも湯葉の味でした。



お造りは、やはり信州ということで脂のよくのった馬刺しが出ました。
右は、大岩魚の刺身で菜の花を巻いたもの。
それぞれ、別々に醤油皿が添えられました。



鍋はとても変わった味でした。
カキと白身魚のアーモンド揚げを白味噌で煮こんだものです。
揚げ衣が微妙にやわらかくなって、アーモンドと味噌の味が口いっぱいに広がりました。



焼物は、ハマチの曲げ焼きです。
後ろに添えられた大根のバター焼が印象的な味でした。



そして、これもやはり信州。
蕎麦が出てきました。
もうこのあたりで、お腹いっぱいなのですが、不思議と蕎麦はスルスルと
食べられてしまうのです。



まだ料理が出ます。
さっぱり酢の物。
食べやすいように、もずくとスモークサーモンが寒天で寄せてありました。
これもお腹いっぱいだけど、パクリと食べました。



最後にご飯。
ウナギの飯蒸です。
上に乗った大和芋も蒸されて固まっていて食べやすかったです。



デザートは別腹。
やはりこの季節はイチゴですね。
イチゴゼリーと牛乳寒天で市松模様ができて、めでたい紅白になっていました。



さてお腹もいっぱいになったし、夜もとっぷりと更けてきたので、
ひとっ風呂浴びて寝ることにします。



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